原作・城平京、漫画・片瀬茶柴「虚構推理」32話『雪女のジレンマ③』のあらすじをネタバレありで考察してみました。当サイトでは雪女犯人説でいきたいと思います。
『虚構推理・雪女のジレンマ』第32話のネタバレストーリー&考察
怪奇×推理という異質のミステリ漫画「虚構推理」雪女編の第3話です。
ネタバレストーリー
前話(31話)までのあらすじ
11年前に友人に殺されかけたものの雪女に救われたという過去を持つ昌幸。
その後の人生でも嫁に殺されかけ、会社も乗っ取られ、田舎へと引きこもることに。
人間不信になったが雪女と再開。雪女と共にそれなりに満足した生活を送っていたものの、元妻が殺害されたことを知る。
状況的に昌幸は不利になってしまい、元妻殺害の容疑者となるが承認は雪女だけ。
困り果てた雪女は、知恵の神である岩永琴子(おひいさま)を頼るのでした。
・『虚構推理・雪女のジレンマ』第30話のネタバレストーリー&考察
・『虚構推理・雪女のジレンマ②』第31話のネタバレストーリー&考察
32話ネタバレストーリー
- 琴子が不機嫌だったのは、九郎が付いてきてくれなかったからだった。
- 琴子は昌幸が真犯人で、雪女を利用して復讐をなそうとしていると推理する。
- 雪女は震えて、琴子に抗議!
- 琴子の狙いは昌幸のために震えて抗議する雪女の姿を見せて、昌幸と雪女の絆を深める目的があった。
以上が32話で起きた出来事をざっと並べたものです。
詳細は↓の考察でまとめます。
考察
昌幸が犯人だという琴子の仮説
琴子が昌幸と雪女の絆を深めるためにあえて行った昌幸が犯人だという説をまとめます。
自分自身は逮捕されてしまうが、信頼を得た雪女が復讐をしてくれる。
さらに雪女の力を利用することで、証拠を隠滅することもできるので無罪や不起訴に持ち込むことも可能。
琴子が立てた仮説はこちらですが、直ぐに否定しているとおり、無理がある推理ですよね。
琴子の嘘推理は、雪女が昌幸のことを大切に思っているということを伝えるために行ったブラフでした。
犯人予想・昌幸の電話相手説
昌幸が犯人では無いことが32話でほぼ確定しましたが、昌幸が電話相手に指示を出したのではなく、電話相手が率先して殺人を犯したという可能性はあります。
電話先の相手はなぜか昌幸を恨んでいた。そのため、電話して昌幸のアリバイが無いことを確認して、美春を殺害したということです。
ですが残り1話で声しか登場していない人物の動機などを語るのは、ちょっと無理がありますね。
犯人予想・美春の不倫相手説
美春は「殺されたら昌幸が犯人である」という手記を残しているので、それを知っている近しい人間が利用して殺害したという可能性はあります。
犯人予想・美春自殺説
頭部を潰されるというひとりでは不可能な殺され方だったため、誰かを雇う必要があり、そこまでして自殺をするのかはかなり疑問が残ります。そこまでするならもっと確実に昌幸が犯人だという証拠を残すはずです。昌幸の所持品を盗み出して握っておくなど。
犯人最有力予想・雪女説
やはり、雪女が真犯人である可能性が高いと思います。
32話にて、 雪女も昌幸を愛している ことが確定しました。
モチーフになっている小泉八雲の物語「雪女」でも雪女は男に惚れて助けています。つまり、本作の雪女も雪山で昌幸を助けた時から、惚れていたと考えられます。
そのことを踏まえると31話で予想した説の信ぴょう性が高まった気がします。
31話でした予想は以下の通りです
凶器が見つからない理由⇒雪女が作った氷で殴ったから
美春による昌幸殺害計画から偶然助かった理由⇒昌幸をストーキングしていた雪女が救った
大学時代に昌幸を殺そうとした友人が3年後に死亡⇒昌幸のために雪女が殺した
アリバイ⇒雪女なので車で3時間の道のりも素早く移動できる
32話で雪女は「(昌幸が)警察に捕まれば助けるために人を殺すのもためらわない」と発言しています。
この発言から雪女は昌幸のためなら人を殺せる人物であることが分かります。
琴子は嘘推理を突きつけて昌幸と雪女の絆を深めました。
これは雪女が真犯人だと知っても昌幸が雪女を捨てないように、雪女がどれだけ昌幸を想っているのか事前に証明してみせたのではないでしょうか。
このように考えると、雪女が真犯人説が有力に思えます。
来月がいよいよ雪女のジレンマも完結です。楽しみに待ちましょう!
完結編の概要や疑問点をまとめました。