「虚構推理」10巻~11巻(25話~28話)収録【スリーピング・マーダー】のあらすじを家系図などを作って分かりやすくまとめました。
『虚構推理』スリーピーング・マーダーのネタバレあらすじ&解説
10巻~11巻の4話にまたいで連載されいた【スリーピング・マーダー】編は鋼人七瀬編に次ぐ長編でした。
そのため、少し複雑なところもあったと思いますので、家系図なども作ってできる限り分かりやすくまとめてみました。
ネタバレストーリー
- 日本有数の企業トップ音無剛一会長が遺産相続の課題として、23年前に自分の妻・澄を殺害したことを子供たちに証明させようとする
- 剛一だけでなく、子供たち3人も澄の殺害計画を立てていたことが判明。
- 子供達は澄の死因は自殺だと推理し、一段落したかに思われた。
- 実は真犯人は子供たちの1人・長女の薫子であるという真実を琴子が解き明かす
本質的なストーリーをまとめるとこのような感じですね。
虚構推理の面白さは琴子と九郎のやり取りや、結論までの駆け引きなので本当に楽しみたい人は漫画を読んでください。
そして、ここからは漫画を読んでいる人がより分かりやすくなるための考察・解説です。
考察&解説
音無家の家系図
音無伝次郎……澄の父。圧倒的な権力を有していた。
音無澄……伝次郎の娘で音無グループを継承。23年前に刺殺され死亡。
音無剛一……澄の夫。澄の補佐役として婿入りする。澄の死後は社長になり、現在は会長
音無亮馬……長男。音無グループを継ぐ意思はなく、料理人になる。
音無莉音……亮馬の娘。
音無晋……次男。音無グループを継承。
藤沼薫子……長女。藤沼耕也と結婚。
藤沼耕也……中古車会社を企業し成功。
事件当時の音無家関係図
音無伝次郎……圧倒的カリスマにより、継承者の娘・澄にも今後の方針を指示していた。
音無澄……父・伝次郎の言われるがままに経営をしていた、暴君的な面も。
音無剛一……妻・澄の経営に疑問を抱き、このままでは音無グループが崩壊すると感じていた。
音無亮馬……グループを継ぐ気はなく料理人になりたいと思っているが母・澄に反対されていた。
音無晋……グループを継ぎたいが母・澄に反対され、仕事を与えられずにいた。
藤沼薫子(当時は未婚)……藤沼耕也との交際を反対され、母・澄に耕也の会社を潰されかけていた。
剛一・亮馬・晋・薫子の家族全員に澄を殺害する動機があったということです。澄殺害事件概要
個人経営のマッサージ店を訪れた帰りに刺され「泥棒!あの男を捕まえろ」と言って死亡。
刺された現場を目撃した者は居なかった。
殺害動機がある、夫・子供たち全員にはアリバイがあった。それぞれのアリバイ
子供たちはそれぞれが母親を殺害しようと計画していました。
亮馬&晋は仲違いの喧嘩の騒動を録音し、晋が自演をして亮馬が実行犯となって澄を殺害しようとしていた。
薫子は大勢が居る前で足を怪我した振りをして動くことが出来ないと印象づけてから母親を殺害し、その後自分で足の骨を折るというアリバイを作ろうとしていた。
事件の真相
一旦は澄の自作自演による自殺かと推理されましたが、真相は違いました。
剛一が妖狐(妖怪)に家族全員に疑いがかからないように澄を殺害するように依頼。
↓
妖狐が殺害する前に、薫子がアリバイトリックを使って澄を殺害。
↓
妖狐はこのままだと薫子が犯人として浮かび上がると思い、澄の声色を使って「泥棒!あの男を捕まえろ」と偽装した。
剛一は依頼した妖狐が殺害したと思っていましたが、真犯人は薫子でした。
この真相を二転三転させるテクニックこそが、城平京さんの真骨頂ですね。